風邪
「風邪」とは、鼻、のど、気管、気管支へ病原体による炎症が発生することで起こります。
風邪症候群、または上気道炎と言われることもあります。
風邪の原因は、ほとんどがウイルス感染によるものです。俗にいう抗生物質は、ウイルスではなく細菌の治療に使われるため、ウイルス感染時に投薬しても効果はなく、かえって副作用のリスクだけを負うことになるため、お勧めできません。
ウイルスの種類はたくさんあります。
インフルエンザウイルス
高い発熱や咳、関節痛、筋肉痛を引き起こすウイルスです。一般的な感冒と比較して、38℃を超える高い発熱がみられることがあります。秋から冬にかけて流行し、ときに学級閉鎖の原因となります。
インフルエンザウイルスには、抗ウイルス薬が存在します。年齢や合併症に合わせ、いくつかの種類があるため、主治医と相談して加療にあたることが重要です。
一般に、抗ウイルス薬による治療で、解熱が1~2日早まるとされています。
(新型)コロナウイルス
もともと風邪のウイルスで、以前は一度感染すると5年から10年は再感染しづらいウイルスでしたが、2019年に発生した新型コロナウイルスは2~3か月のサイクルで新型へ変異し続けるため、爆発的感染(パンデミック)の原因となりました。発生当初は、下気道へ影響を及ぼすことで重症化し、致死率も高いと報告されましたが、変異を繰り返す過程で、徐々に弱毒化してきているようです。とはいえ、免疫が弱っている方や若年者、高齢者では依然ハイリスクであるため、予防や早めの治療が重要です。
ライノウイルス
「ライノ:rhino」の語源は、ラテン語の「鼻」によるようです。鼻に角のあるサイは「Rhinoceros」というそうです。いわゆる鼻かぜの原因ウイルスで、ライノウイルスだけで100種類以上あります。残念ながら一度感染して免疫ができても、他のライノウイルスには感染してしまいます。小さいお子さんが、鼻かぜを繰り返す原因になります。一説によると、鼻周辺の33℃前後を好むウイルスであるため、肺内への侵入が少ないと言われています。一般に重症化する危険が少ないウイルスですが、気管支喘息等の基礎疾患がある方は注意が必要です。特効薬はなく、対症療法で経過観察がなされます。症状を軽減させる治療は可能です。
